日光街道

日光街道は、江戸時代の五街道の一つとして位置付けられる。日本橋を起点とし、千住、草加、越谷、粕壁、杉戸、幸手、栗橋、中田、古河、野木、間々田、小山、新田、小金井、石橋、雀宮、宇都宮、徳次良、大沢、今市、鉢石・日光に至る21宿、約150kmをいう。元和3年(1617年)、徳川家康霊廟を久能山から日光東照宮に移し祀ったことから、将軍家の参詣道として宇都宮までの奥州街道を重複し日光東照宮へ至る街道として確立された。

 

自転車に乗ってどこか遠くへ行ってみたいと思った。

甲州街道を通って実家まで帰ろうかと思ったが、時間があまりなかったので、とりあえず五街道の中で一番短い日光街道を走ることにした。

平成16年11月21日、柏からわざわざ東京駅まで自転車とともに電車に乗り、そこから自転車で日本橋に向かった。旅の始まりは午前6時過ぎ。夜明け直前の日本橋。初日はそこから彼此9時間程かけ、その日の宿泊地である宇都宮に。

 

朝の日本橋。車の通りは少ない。

橋の真ん中には「日本国道路元標」がある。日本の道路の基点。

   

千住新橋の上で。

 

 

日光街道の大部分は国道4号線と重なっている。国道4号は大きい道で、昔の人々が旅したころの街道の面影はあまりない。しかし全くないわけではない。それらを訪ねることも今回の旅の目的であった。(実際は疲れていてそれどころではなかったが。)

 

小金井一里塚。日光街道一里塚の中で唯一国の史跡に指定されている。この二つの塚の間を江戸時代の日光街道は通っていた。

 
   

 

次の日は朝7時に宇都宮を出発。宇都宮からは緩やかな上り坂だったが、疲れていたのでつらかった。この時期にしては暖かく、自転車をこぐと暑いくらいだったが、杉並木は涼しげで気持ちがよかった。昼前に日光東照宮へ到着。

 

杉並木。

日光東照宮。平日だったが人は多かった。

   

帰りは東武日光駅から電車に乗って春日部経由で柏まで。時間にして2時間ほど。

日光まで自転車で約13時間もかかったのに、電車では2時間。歩いた場合は1週間くらいかかるのかな。世の中便利になったものだと思いながら帰ったのであった。



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